始動
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ついに許可が下りた。
やっと走り出せる。
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まだ根本的な部分は完全ではないけれど
身体作り・体力作りという面において
ようやくランニングを取り入れても
マイナスにならないであろうレベルまで戻った。
本当にありがたい。
俺がここまで来られたのも
ここまで頑張れたのも
周りにいてくれた人たちのおかげ。
俺一人の力じゃない。
俺一人じゃ到底無理だった。
ありがとう。
ーーー
常に頭の中の大部分を占めるのは
”感謝”
それは年齢や立場の上や下に関わらず
どんな人に対してもそう。
リスペクトする気持ちを持って接する。
そういう気持ちを持っていれば
歩き始めたばかりの子どもからだって
たくさんのことを教えてもらえる。
ーーー
もちろん「嫌だな」って思う相手もいる。
人間誰しも合わない人間はいるはずだし
俺も例外なく人間だから、普通にいる。
ただ、それを感じた時点で
最初から関係を断ち切るのは
多少もったいないなとも思う。
どんな人にもリスペクトできる部分は
きっとあるはず。
どれだけ探しても分からない。
トータルして考えて
自分にマイナスにしかならない。
見つけようと努力をした上でのその結果なら
その時に改めて関係を見直せばいい。
まずは接してみることに意味がある気がする。
掴めるチャンスは掴むべき。
ーーー
だから俺はとにかく
「ありがとう」
の言葉をよく口にする。
仕事を抜きにしても
1日30回は言っていると思う。
”ドアを開けて待っていてくれた”
”道を譲ってくれた”
”落としたものを拾ってくれた”
どんな小さなことに対しても
感謝の言葉を伝える。
俺の大事なことはそういうこと。
ーーーーー
【日々の反省と謙虚な姿勢
そして全てに対する感謝】
それだけあればたいてい乗り越えられる。
大切にしていることはいくつかあるけど
これが俺のぶれない軸。
『謙虚に図々しく』
ということを高校3年間
情熱をもって教えてくれた恩師の教えが
ここにもしっかり現れてる。
また明日もたくさん感謝していこう。
「ありがとう」
って言われて悪い気する人なんかそうおらんし
「ありがとう」
って言ってる人ってプラスのエネルギー出てそうじゃん。
プラスのエネルギー溢れてる人って
自然と近づきたくなるじゃん。
元気もらえるじゃん。
それになれたらいいなってお話。
そんな単純なお話。
強さとは
***
今回のオリンピックは凄かった。
ほぼ全部ニュースで観たけれど
めっちゃ感動した。
吉田沙保里選手の銀メダルの重さだったり
水谷隼選手の銅メダルの雄叫びだったり
内村航平選手の抜群の安定感だったり
羽根田卓也選手のバランス感覚だったり
陸上男子四継銀メダルの速さとバトンパスの美しさだったり
体操男子団体の大逆転金メダルの力強さだったり
卓球女子団体銅メダルのチームワークだったり
柔道の王国復権を果たすメダルラッシュだったり
トップアスリートの躍動に目を奪われた。
ただその中で個人的に1番衝撃を受けたのは、
水泳200mバタフライの星奈津美選手の銅メダル
に他ならない。
ーーーーー
確か、初めてこの選手を見たのは
2015年の世界選手権だと思う。
その大会では金メダル取ってた。
2012年のロンドンオリンピックで銅メダル取ってるけど
その時の俺は入院中でろくにテレビも観ていなかったから
たぶんその頃の彼女は知らない。
ーーー
【バセドウ病】
それが彼女の持っていた病だという。
「なんか聞いたことあるな...」
そう思って調べてみたら
歌手の絢香やサッカーの本田圭佑選手も
同じ病と闘っているとのこと。
症状は人それぞれらしいけど
大まかにまとめると
新陳代謝が以上に活発になり
常に全力疾走をしているような状態。
エネルギー消費が激しく
とにかく疲れやすい。
ということだそうだ。
ーーー
トップアスリートがバセドウ病。
ただでさえエネルギー消費が激しい環境下にいるのに
病の症状でさらに消耗していく。
僕は実際にその病にかかったことがないからわからないけれど
もし公表されている通りの症状が起きているのなら
それは地獄だと思う。
苦しいなんてレベルの話じゃないと思う。
周りの選手と同じメニューをこなしても
疲労のレベルが圧倒的に違うわけだし
その分一つ一つの動きの質を上げるのに
どれだけの苦労を伴うか。
それでもプロのアスリートである以上
舞台に立ってしまえば病は関係ない。
全員が平等。
そんな中で掴み取った銅メダル。
ーーー
オリンピック2大会連続で
銅メダルを獲得したことはもちろん凄い。
ただ、僕が何に1番感動したかというと
手術をして
完治させて
またこの舞台に戻ってきて
結果を出した
ということ。
正直、病を理由に競技をやめることだって
選択できたはず。
世界選手権では優勝しているし
実績としてはもう世界一に輝いているから。
それでも
手術をしてしっかりと治して
また闘うことを選んだ。
それがもう凄すぎるなと。
「世界選手権では金メダルを取ったけれど
オリンピックでは取っていないから」
もしかしたらそんな理由かもしれないし
単純に水泳が大好きで大好きで
動けるうちは一生現役でいたいくらい
大好きなのかもしれない。
それは星選手本人にしかわからないけれど
こうしてまた戻ってきて
たくましく闘う姿を見せてくれたことに
ものすごく感動した。
アスリートである以上
1位を目指すのが当然なのかもしれないが
金メダルを取ることが必ずしも強さではない。
強さとは
苦境にもめげない諦めない力
のことなのかもしれない。
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「人間やればできるもんだ」
そう言われてる気がした。
というか
星選手その人がそれを体現してた。
だいぶ良くなってきたとはいえ
まだまだ辛いことや苦しいことはたくさんあるし
凹むこともたまにはある。
でもこうやって己の努力をもってして
病を克服して
思い切り輝いている人が存在すること。
それだけで希望だろ。
人間の持つ底力を見せてくれたろ。
星選手。
本当におめでとう。
本当にありがとう。
さぁ
明日も一歩でも前に進めるように
こつこつやれることやっていこう。
8月8日(月)
***
今日は8月8日。
1週間が過ぎた。
- 仕事
- 治療
- リハビリ
- 勉強
それらに費やすことで
毎日めまぐるしく過ぎ去って
あっという間に8日。
週2で治療に通い
担当医の先生がその都度身体も診てくれる。
あの先生は肌の状態や脈拍、歩き方等
それ以外にも俺が知らないどこかを診て
適切な診断を出してくれる。
それがまぁバンバン当たる。
言わなくても当たる。
本当にすごい先生なのよ。
その先生が
「身体の状態としては悪くない。現状これだけやっててこのレベルならかなりいい。精神的にもかなり落ち着いて成長してる」
とのこと。
たしかに筋肉痛はあるものの
疲労はかなり抜けて先週より身体が動く。
先月まで強かった精神的な焦りも
先生や信頼できる年上の人に相談したり
バイブルにしてる本を読んだりして
かなり落ち着いた。
あっという間の8日とはいえ
1日1日にかかる負荷は
7月までとは比べものにならない。
1日の時間の進みが早い代わりに
メニュー間の休憩はたいてい寝てる。
夜寝るのも22時。
早ければ21時過ぎには寝てる。
次の日仕事があるないに関わらずだ。
そのくらい消耗してる。
毎日ギリギリまで体力使って
足りない部分は精神力で補って
自分の限界を1mmでも伸ばせるように尽力する。
わずか1週間ながら
確かに効果は出始めてる。
食事量も着実に増えてきているし
ある条件下であれば、以前にかなり近い量を摂れるということがわかった。
筋トレ始めて1ヶ月になるが
筋力も筋持久力も少しずつ上がってきた。
体高も以前に比べて増してきたし
肌と筋肉の張りが戻り始めた。
ここから更に
- 心拍を上げる
- 汗をかく
- 走る
という部分を総合してクリアできたら
身体が戻るのももうすぐだ。
そしたらまたサッカーできる。
やるときはやる。
休める時にしっかり休む。
それだけ。
人生の味付け
***
「つまんない」
そうか。つまんないか。
これは100%個人的な、最強に都合のいい考えだけど
そう思うのはそいつが
よほどつまんないやり方しかしてないから
だと思ってる。
まずなんでつまらないのか考えてみりゃいい。
正直、理屈なんてなくてひたすらつまらんことも腐るほどあると思うけどな
つまらない理由考えて
それぶっ潰して
つまらなくなくなることがほんの一握りでもあれば儲けもんじゃん。
考えるだけならどこでもできるし
何よりタダ。
だからとりあえず考えてみりゃいい。
勉強にしろ仕事にしろ日常にしろ、だ。
勉強だってひたすら「やれやれ」言われたら
俺ならそんなん2秒でやる気なくす自信ある。
ただそこで
「これ勉強しとくとこういう時にこういうことできるんだぞ。
大人になった時にこんなこともできるようになるかもしれん」
みたいに
”やった先にどんな報酬が自分に与えられるか”
っていうシンプルな嬉しいことを教えてあげればいいと思うわけよ。
”それじゃ報酬のためにしか動けない人間になる”
って思うかもしれん。
でもさ
言い換えれば
「報酬＝目標」
なんだよね。
目標がないことが良くないわけじゃない。
淡々と過ごす毎日も悪くない。
それもそれで十分幸せだと思う。
ただ、なんか味気ないじゃん。
どうせなら美味しいご飯食べたいじゃん。
目標は人生のスパイス。
”どうしたら楽しくなる”
”この先に何が待ってる”
いつも俺の頭の中そんなんばっか。
そんなワクワクセンサー張り巡らせてりゃ
まぁ毎日楽しいに決まっとるわな。
8月始まりました
***
いよいよ8月。
俺にとって8月の持つ意味は一味違う。
もともと1番大好きな季節であって
4年前に体調を崩した季節でもある。
それ以来、心から楽しめていない。
そういう季節。
でも、今年は、今年こそは
もう一度楽しめるように。
向き合う。
やっといろんなことが
またできるようになってきたから。
あの日の辛さを思えば
どんなこともたいしたことじゃない。
ーーーーー
食べれない。
動けない。
聞こえない。
喋れない。
そんなどん底にいた。
入院して検査に検査を重ねて
原因不明。
衰えていく肉体と流れていく貴重な時間。
体重は最大で20kg落ちた。
毎日同じ天井を眺めて
同じベッドの上で点滴につながれて
ただ1日をやり過ごす。
もうね、1日が終わらないんだよ。
吐き気は収まらない。
調べても原因はわからない。
治療法もわからない。
あまりの1日の長さと先が見えない不安に
気が狂いそうだった。
ーーー
そこから4年かけて這い上がってきた。
最初はとにかく生きようとした。
食べれるのが1日にクッキー1枚の日もあった。
ペットボトル1本の水も飲めない日もあった。
病院に点滴をお願いしに行く日もあった。
それでもとにかく生きようとした。
ここで1年間。
すべてはそこから。
もう一度働くために
と来て今
- 8時間のホテルフロント
まで来た。
ここまでに費やした時間が3年間。
ーーー
だから今は幸せ。
なにしたって幸せだよ。
まだ全快ではないけれど
だいぶ食べれるようになったし
だいぶ動けるようになったし
喋れるし
聞こえる。
それに
”世界が色を失う”って感覚がないから。
これな、”色を失う”とはいうものの
実際にモノクロに見えるわけじゃない。
”色を失う”ってことの意味は
”色があるのはわかるけど色を心が認識しない”
ってことだと思う。
”赤だ””青だ”とは思ってもな
”綺麗だな”って思わないんだよ。
魅力が全く感じられないんだよ。
まじで「なんだこれ...」ってなる。
ーーー
そんな4年間を越えて
今俺はやりたかった仕事をさせてもらってる。
1度は志望していた企業に就いたにも関わらず
自らその夢を断ち切って自分と向き合って
またここに立ってる。
断ち切りはしたけど、諦めてはなかったから。
そりゃもちろんいろいろあるよ。
毎日覚えることだらけ。
不器用で物覚え悪いから
1個新しいこと覚えるうちに
10個さらに新しいことが増える。
正直納得いかんこともないことはない。
それでも俺は”今”楽しいと断言できる。
”今”幸せだと断言できる。
”今”俺は確かに夢の中にいる。
ーーー
だからもうなんでもいい。
自分が一回どん底まで落ちてるからさ。
それも何が原因とか結局わからんくてさ。
「人間いつ何があるかなんてわからんな」
すげーそう思ったのよ。
だからもう全部素直にいくことにした。
好きなもんは好きだし
楽しいもんは楽しいし
そういうのちゃんと伝えていこうって。
ただ
「明日死ぬかもしれんから」
って生き方はさすがに無理あるし
生き急ぎすぎて自分らしさなくなるからな
「明日の俺が今日の俺を見て
”やるじゃねえか”
って闘争心燃やしてくる」
みたいな生き方にすんのよ。
これなら自分らしさMAXでいられるだろ。
ーーーーー
とりあえず今はこんなスタンスになった。
メンタルだけは鍛えられまくった。
逆にメンタル以外はがちで何もないんだけども。笑
そんなこんなで8月越えてやろうと思ってる。
今年は今までとは一味も二味も違う。
どうせしんどいのはわかってるし
どうせ苦しいのもわかってる。
1日も早くこの夏が終われと願う自分も確かにいる。
でもそんなんどうしたって時間は流れるし
この1ヶ月はどうしたって1ヶ月だ。
だったらな
全力で壁ぶち壊しに行って
全力で苦しんでやろうと思う。
その方が
何もしないで楽にいて1ヶ月やり過ごすより
1000倍まし。
楽でいたいと思うから、今頑張るんだろ。
今頑張って壁壊しとけば
ここからの人生絶対楽できる。
ということで
8月は己とのガチバトルしてきますわ。
この後に楽しみめっちゃ待ってるから。
それではみなさん、夏を楽しみましょう。
